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なぜ男性は薄毛になりやすい?AGAの原因と対策を解説

こんにちは。
尼崎市武庫之荘の皮膚科「もりかわ皮フ科」です。
男性の薄毛の多くは、AGA(エージーエー:男性型脱毛症)が原因です。
AGAは進行性の脱毛症であり、男性ホルモンの影響で毛包(もうほう:髪をつくる器官)が小さくなり、髪が十分に成長しないうちに抜けてしまいます。
ではなぜ、男性は女性に比べて薄毛になりやすいのでしょうか。
結論からいうと、男性ホルモンの作用・遺伝的体質・女性ホルモンとの違いなどが組み合わさっているためです。
今回は、なぜ男性は薄毛になりやすいのか、その仕組みと対策をわかりやすく解説します。

森川 和宏 院長
経歴医院名:もりかわ皮フ科
所在地: 〒661-0035
兵庫県尼崎市武庫之荘1丁目5−7
三杉ビル武庫之荘4階
なぜ男性は薄毛になりやすいのでしょうか?

その理由は「男性ホルモン」とAGAの関係にあります。
男性らしさを作るためのホルモンであるテストステロンは、筋肉や骨格を作る大切な働きを果たしています。
しかし、頭皮にある5αリダクターゼという還元酵素によって、より強力なDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンに変換されます。
DHTは単に「薄毛の原因となるホルモン」ではなく、本来は人間の発達に不可欠な次のような役割を持っています。
▪胎児期:男性胎児の外性器(陰茎・陰嚢・前立腺)の発達に必要不可欠で、DHTが不足すると外性器の発育異常が起こります。
▪思春期:声変わり、ヒゲや体毛の発達など、男性らしい二次性徴を強く促します。
▪皮脂腺:頭皮や顔の皮脂分泌を調整し、皮膚のバリア機能を守る役割も担っています。
つまりDHTは、本来「男性らしい身体を作るために必要なホルモン」ですが、頭頂部や前頭部の毛根では反対に髪の成長を抑える働きをしてしまうのです。
毛根内の毛乳頭細胞(もうにゅうとうさいぼう:髪の成長をコントロールする細胞)にDHTが作用すると、髪の成長期が短くなり、細く短い毛しか育たなくなります。
これを「毛包のミニチュア化」と呼び、進行すると薄毛が目立つようになります。
男性が女性より薄毛になりやすい最大の理由は、この男性ホルモンDHTの強い作用にあるのです。
遺伝的な要因が大きい

薄毛は「遺伝」の影響を大きく受けることがわかっています。
特に注目されるのは、X染色体上にあるアンドロゲン受容体遺伝子(AR遺伝子)で、これは男性ホルモンDHTに対する反応性を左右するとされています。
男性はこのX染色体を母親からのみ受け継ぐため、母方に薄毛の人が多い方がリスクが高まる傾向があるのです。
ただし、AGAは多くの遺伝子とホルモン・生活習慣などの環境要因が組み合わさって発症するものであり、単一の親系統だけで決まるわけではありません。
また、AGAの研究によるとAGAの発症リスクの約80%が、遺伝による影響である可能性が示されています。
参照:米国アレルギー・喘息・免疫学会JACI Online| 男性型脱毛症の遺伝的基礎 >
女性との違いは?

女性ホルモンであるエストロゲンには、髪の成長を守る作用があります。
そのため女性は閉経前には髪が比較的保たれやすく、薄毛が進行しにくい傾向があります。
女性の薄毛は全体的に均一に薄くなるタイプが多い一方、男性はDHTの影響により前頭部(M字型)や頭頂部(O字型)から明確なパターンで薄毛が進行します。
これが「男性は女性より薄毛になりやすい」といわれる背景です。
男性型脱毛症(AGA)とは?~定義・特徴・年齢・頻度~

AGAの定義と特徴について
AGAは「Androgenetic Alopecia」の略で、日本語では男性型脱毛症といいます。
特徴は、思春期以降に発症し、前頭部や頭頂部を中心に徐々に薄毛が進む進行性の脱毛症であることです。
毛包は残りますが、「毛包のミニチュア化」によって髪が細く短くなり、量が減っていきます。
自然に治ることはなく、進行を止めなければ薄毛がさらに広がっていきます。
AGA発症の年齢や頻度について
AGAは加齢とともに増加します。
日本人男性の場合、
▪20代男性:約10%
▪30代男性:約20%
▪40代男性:約30%
▪50代男性:約40%
20代~30代にかけて症状があらわれ、40代で薄毛がほぼ完成した状態になります。
これは25年前のデータですが、現在もほぼ同程度です。
つまり、日本人男性の約3人に1人がAGAを発症するといわれており、AGAは非常に一般的な疾患であることがわかっています。
参照:日本皮膚科学会ガイドライン|男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版 p2765 >
AGAを悪化させる原因は?~生活習慣と加齢~

生活習慣の影響とは?
AGAはホルモンと遺伝が中心ですが、生活習慣も進行を早める要素となります。
喫煙
喫煙はAGA(男性型脱毛症)の発症と進行の両方に影響を及ぼします。
2024年のメタアナリシス(複数の研究による統合解析)では、喫煙経験のある男性は非喫煙者に比べてAGAを発症するリスクが約1.8倍高いとされており、1日10本以上の喫煙者ではさらにリスクが高まります。
参照:米国国立医学図書館科学文献データベースPubMed|喫煙と男性型脱毛症の関連性に関するメタアナリシス研究 >
睡眠不足

睡眠中には成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンは骨や筋肉の修復だけでなく、毛母細胞(髪をつくる細胞)の働きを活発にする重要な役割を担っています。
特に「ノンレム睡眠」と呼ばれる深い眠りの時間帯に多く分泌されるため、睡眠不足や眠りの質が悪い状態が続くと、毛母細胞の働きが弱まり、髪の成長が妨げられてしまいます。
その結果、抜け毛が増えたり、髪が細くなったりすることにつながります。
ストレス
強いストレスを受けると、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位な状態が続きます。これにより血管が収縮して頭皮の血流が悪化し、髪の栄養供給が不足してしまうのです。
また、ストレスはホルモンバランスの乱れにも影響を与え、男性ホルモンの働きを強めてしまうことがあるため、薄毛の進行に関係すると考えられています。
慢性的なストレスは生活習慣にも悪影響を及ぼし、睡眠不足や食生活の乱れと相まって、さらに髪の成長を阻害してしまう恐れがあるといわれていますので注意しましょう。
栄養不足
髪の主成分であるケラチン(タンパク質)を作るには、タンパク質に加え、鉄・亜鉛・ビタミン類が必要です。
農林水産省の「食事バランスガイド」を参考に、偏りのない食事を心がけましょう。
加齢によるヘアサイクルの変化について
髪は成長期→退行期→休止期を繰り返す「ヘアサイクル」で生えかわります。
加齢により成長期が短くなると、細く短い毛が増えてしまうのです。
これにDHTの作用が加わると、男性の薄毛はさらに進行しやすくなります。
男性が薄毛の進行を防ぐための対策とは?

皮膚科で的確な診断を受けましょう
薄毛の原因はAGAだけではなく、円形脱毛症や甲状腺疾患、栄養不足による脱毛もあります。
自己判断は難しいため、皮膚科での診断を受けることが大切です。
必要に応じて頭皮の写真による毛量測定や血液検査が行われます。
承認された薬によるAGA治療ができます
日本で承認されているAGA治療薬には以下があります。
▪フィナステリド:5αリダクターゼを阻害し、DHTの産生を抑える治療薬。
▪デュタステリド:フィナステリドより強力にDHTを抑制する治療薬。
▪ミノキシジル:外用薬。血流を改善し、毛包に栄養を届けやすくする治療薬。
いずれも「完全に髪を元通りにする薬」ではなく、進行を抑えて残っている毛を守る薬と理解することが大切です。
なぜAGAは「早期対策」が大切なのでしょうか?

毛根は再生しない
AGAでは毛包が縮小し、やがて活動を停止すると新しい髪は生えなくなります。
毛包そのものが失われた場合は回復できないため、進行する前に対応することが重要です。
AGAは進行が早いケースも多く、「様子を見ていたらかなり進んでいた」という方も少なくありません。
早期に治療を始めるほど、毛の太さや本数を維持しやすいといわれています。
薄毛が気になり始めたら、まず皮膚科に相談することをおすすめします。
薄毛に気づいたらすぐに「もりかわ皮フ科」にご相談ください

男性が女性より薄毛になりやすいのは、
・男性ホルモンDHT(ジヒドロテストステロン)による毛根への強い作用
・遺伝的体質(AR遺伝子など)
・女性ホルモン(エストロゲン)の保護作用が少ない
といった要因が重なるためです。
さらに、喫煙や睡眠不足、栄養不足などの生活習慣や加齢も進行を早めます。
AGAは自然に治らない進行性の疾患ですので、早期に適切な診断と治療を行うことが髪を守る鍵です。
男性の薄毛はめずらしいことではなく、多くの人に起こる可能性があります。
正しい知識を持ち、AGAのスペシャリストである皮膚科の医師に相談することが将来の髪を守る第一歩です。
当院は、阪急電鉄神戸本線「武庫之荘駅」北口より徒歩1分ほどのところにあってアクセス便利な皮膚科「もりかわ皮フ科」です。
LINEやWEBでの事前予約もぜひご利用ください。













