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AGAの初期症状とは?初期の3つのサインを知って薄毛予防!
こんにちは。
尼崎市武庫之荘の皮膚科「もりかわ皮フ科」です。
「最近抜け毛が増えた気がする」「なんとなく髪のボリュームが減ってきた」……そんな変化を感じたら、それはAGA(男性型脱毛症)の初期症状かもしれません。
進行性の脱毛症であるAGAは、早期に気づいて対策を始めることで、進行をゆるやかにすることが可能です。
今回は、AGAの初期に現れやすい3つのサインとセルフチェックのポイントをご紹介し、予防や治療の第一歩として役立つ情報をお届けします。

森川 和宏 院長
経歴医院名:もりかわ皮フ科
所在地: 〒661-0035
兵庫県尼崎市武庫之荘1丁目5−7
三杉ビル武庫之荘4階
AGAの初期症状とは?早期に気づけば予防につながる
AGA(男性型脱毛症)は、思春期以降に始まる進行性の脱毛症です。
おもに「額の生え際」や「頭頂部」の髪が徐々に薄くなるのが特徴で、放置すれば次第に範囲が広がっていきます。
ただし、初期の段階で気づいて適切な対策を始めれば、進行を抑えたり、改善をめざしたりすることも可能です。
ここでは、AGAの初期症状として特に見逃せない3つのサインをご紹介します。
初期サイン1.抜け毛の量が増える
シャンプーや枕に落ちる毛が目立つようになる
AGAの初期段階では、「抜け毛が増えた」と感じることが多くなります。
朝起きたときの枕に抜け毛がついていたり、入浴時の排水口に髪の毛が溜まりやすくなるなどの変化です。
どなたでも1日に50〜100本程度は自然に抜けますが、それ以上の抜け毛が続く場合は注意が必要です。
参考:J-STAGE|国際抗老化再生医療学会雑誌|臨床発毛医学の現状と展望 2018 p25>
短くて細い毛が抜けていませんか?
AGAが始まると、髪が十分に育たないまま、短く細い状態で抜けてしまうことがあります。
この「軟毛化」はAGAの初期によく見られる変化であり、早期発見のポイントになります。
初期サイン2.生え際や頭頂部が薄くなる
生え際の後退に気づいたら要注意
「M字型におでこが広がってきた」「頭頂部が透けて見えるようになった」など、部分的に薄毛が進行するのがAGAの特徴です。
特に生え際やつむじ周辺の変化は、初期症状として現れやすい部位です。
日本人の場合は、20歳代後半~30歳代に発症し、少しずつ進行して40歳代以後にAGAの症状が完成される傾向があります。
参考:J-STAGE|国際抗老化再生医療学会雑誌|臨床発毛医学の現状と展望 2018 p25>
周囲に指摘されて気づくことも
頭頂部の変化は自分では見えにくく、家族や友人に指摘されて初めて気づくこともあります。
スマートフォンで後ろ姿を撮影して、数ヶ月前と比較するのも有効な方法です。
初期サイン3.髪質が変化してきた
髪のハリ・コシがなくなってきた
「髪にボリュームがなくなった」「スタイリングが決まりにくい」と感じた場合は、髪のハリやコシが失われてきている前兆です。
これは、髪をつくる毛母細胞の働きが低下している可能性があります。
見た目の変化が気になるなら早めに相談を
毛が細く柔らかくなると、全体のボリュームが減ったように見えるため、見た目に大きな変化を感じやすくなります。
早期対応が大切です。
セルフチェック|AGA初期症状に気づくためのポイント
以下の項目に2つ以上当てはまる方は、AGA初期症状の可能性があります。
お早めにAGA治療を行っている皮膚科を受診しましょう。
✅枕元や浴室での抜け毛が増えた
✅短く細い毛がよく抜ける
✅生え際やつむじの地肌が見えやすくなった
✅髪のボリュームが減ったように感じる
✅セットが決まりにくくなった
AGAの原因とは?なぜ進行するのか
AGAのおもな原因は、遺伝と男性ホルモン(DHT:ジヒドロテストステロン)の影響です。
DHTは、テストステロンが5αリダクターゼという酵素により変換されて生成されますが、毛根にダメージを与えることが知られています。
遺伝によりこの酵素の働きが活発な方は、AGAが進行しやすい傾向があります。
さらに、遺伝のほか、不規則な生活や栄養不足、睡眠不足などの生活習慣も影響を与えるとされているので要注意です。
AGAの治療を始めるベストなタイミングとは?
AGA(男性型脱毛症)は、加齢や遺伝、ホルモンバランスの影響によって進行していく脱毛症で、初期の段階では変化がゆるやかであることが多いため、気づきにくい傾向があります。
しかし、AGAは進行性の疾患であるため、早期に気づいて対策を始めることが極めて重要です。
「髪が細くなった気がする」「おでこが広がってきたような…」という小さな違和感でも、それがAGAの始まりである場合があります。
こうしたわずかなサインを見逃さず、気になり始めた時点で行動に移すことが、将来的な薄毛の進行を抑えるうえで大きな意味を持ちます。
たとえば、以下のような変化があった場合、AGAの初期段階の可能性があります。
✅鏡を見るたびに生え際が後退しているように感じる
✅頭頂部の髪が以前よりも薄く感じる
✅抜け毛の本数が急に増えたと感じる(特に短くて細い毛)
✅ドライヤー後に床や肩に多くの毛が落ちている
✅ヘアスタイルが決まりにくくなった
✅家族や友人に「髪が薄くなった?」と指摘された
これらはすべて、AGAのサインです。
重要なのは、「気のせいかも」「まだ本格的に薄くなっていないから大丈夫」と放置しないこと。
なぜなら、毛根が完全に機能を失ってしまう前であれば、育毛剤や医療用の治療によって発毛や毛量の維持を期待できる可能性が高いからです。
AGAと他の脱毛症との違いも知っておこう
薄毛に悩む方の中には、「自分は本当にAGAなのだろうか?」「ほかの脱毛症との違いがよくわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
確かに、薄毛と一口にいっても、原因や特徴にはいくつかのタイプがあり、それぞれ適した対応方法が異なります。
AGAとよく混同されるほかの脱毛症とその違いを知ることは、適切な治療を選ぶためにも大切です。
参考:J-STAGE|国際抗老化再生医療学会雑誌|臨床発毛医学の現状と展望 2018 p26>
円形脱毛症との違い
円形脱毛症は、自己免疫疾患が関与するとされる脱毛症で、ある日突然コイン状の脱毛斑ができるのが特徴です。
一部分に境界のはっきりした脱毛斑が現れることが多く、脱毛のスピードも早いため、AGAとは明確に異なります。
円形脱毛症は男女問わず起こり得ますが、AGAは男性に特有の脱毛症で、思春期以降に徐々に進行します。症状の出かたや脱毛の部位、スピードがまったく異なるのです。
脂漏性脱毛症との違い
脂漏性脱毛症は、皮脂の分泌が過剰になり、頭皮に炎症を引き起こすことで毛根にダメージを与える脱毛症です。
フケやかゆみ、頭皮の赤みを伴うことがあり、頭皮の清潔管理が治療の基本になります。
一方、AGAでは頭皮に目立った炎症やかゆみはほとんど見られず、徐々に毛が細く短くなる「軟毛化」が特徴です。
皮膚の炎症がない場合は、AGAの可能性が高くなります。
びまん性脱毛症(特に女性に多い)
女性の脱毛症で多くみられる「びまん性脱毛症」は、髪全体が薄くなるような進行パターンが特徴です。
AGAとは異なり、特定の部位が集中的に薄くなることはありません。
ただし、最近では女性にもFAGA(女性型脱毛症)というタイプのAGAが認識されてきており、特につむじ周辺の髪が目立って薄くなるケースがあります。
女性も薄毛のパターンを見極めるために、皮膚科での適切な診断が必要です。
AGAの治療方法
代表的な治療法:内服薬と外用薬
厚生労働省に承認された治療薬としては、以下のようなものがあります。
▪フィナステリド(内服薬)
▪デュタステリド(内服薬)
▪ミノキシジル(外用薬)
これらの薬には副作用もあるため、使用にあたっては必ず医師の診察を受けてください。
自己判断での市販薬や個人輸入は避けましょう
インターネットなどを通じた個人輸入品や未承認薬は、成分が不明確で健康被害のリスクがあります。
厚生労働省も注意喚起しています。使用の際は、必ず医療機関で相談しましょう。
また、自己判断で市販の育毛剤を購入したり、インターネット通販などで個人輸入の薬剤を試すのは非常に危険です。
厚生労働省も、未承認の医薬品や個人輸入品の使用による健康被害のリスクについて注意喚起を行っています
AGA治療を開始する最もよいタイミングは、「気になったそのとき」です。
早期発見・早期対処こそが、将来の選択肢を広げ、満足のいく結果につながる第一歩となります。AGAは恥ずかしいことではありません。今では多くの方が治療を受けており、早期に対処することが当たり前の時代になりつつあるのです。
AGA予防・進行を抑える生活習慣
栄養バランスのとれた食事が健康の土台になります
厚生労働省や農林水産省も、健康な髪を育てるには栄養バランスが重要であるとしています。
特に、以下の栄養素を意識して摂取しましょう。
▪タンパク質(髪の主成分ケラチンの材料)
▪亜鉛(毛母細胞の活性化に役立つ)
▪ビタミンB群(新陳代謝を促進する)
▪鉄分(血流を促し、毛根への栄養補給に関わる)
コラム:【AGA予防】髪質改善におすすめの食材や食べものとその効果について>
良質な睡眠と規則正しい生活も大切です
成長ホルモンは睡眠中に分泌されるため、十分な睡眠時間を確保しましょう。
また、ストレスとの直接的な関係は明らかになっていないものの、ストレスの影響でホルモンバランスが乱れることは抜け毛の原因になるといわれています。
規則正しい生活を送り、適度な運動や趣味でリラックスする時間を持つことも、AGA予防につながるでしょう。
自分では判断が難しい……だからこそ皮膚科に相談を
薄毛の初期症状や進行を感じたとしても、自分の症状が「AGA」なのか「別の原因による脱毛」なのか、明確に判断するのは難しいことがほとんどです。
また、2種類以上の脱毛症が重なっているケースもあるため、的確な診断は医師の目による確認が必要です。
AGA専門の皮膚科では、頭皮の状態確認や、問診による生活習慣・家族歴のヒアリングなどを通して、総合的な診断を行います。
脱毛症の種類によっては、保険診療が適用される場合もあるため、まずは一度受診することが確実な第一歩になります。
「最近、髪の毛がよく抜ける」「薄くなってきたかも」と気になっている方は、早期に適切な治療を始めるためにも、お早めのご来院をおすすめします。
「もりかわ皮フ科」は、阪急電鉄神戸本線「武庫之荘駅」北口より徒歩1分ほどのところにある皮膚科です。
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